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不妊症の主な検査Examination

不妊症の主な検査

卵管の通過性が良好なことが自然妊娠の成立には重要です。
この検査では、子宮から造影剤を注入し、X線を照射して卵管の通過性、子宮の形態、癒着の有無などを評価します。狭くなっている卵管部分がある場合、押し広げながら造影剤が通過していきます。そのため卵管の通過性が回復し、検査後約6カ月間妊娠率が上昇するという効果もあります。
検査は月経が終わってから、排卵までの間に行います。

造影剤を入れる際に、人によって多少の痛みがある場合があります。
痛みに不安がある方は、坐薬の痛み止めを使用しますのでご相談ください。

なお当院では、後日再度撮影し、造影剤の腹腔へのひろがりを見ることがありますが、体への負担に配慮したデジタル撮影を用いていますので、ご安心ください。

精液検査は今後の治療の方向性が決定される重要な検査の1つです。
精子は精巣で作られ、射精の過程で他の液体と混ぜられ、精液として射出されます。精子の形成がうまくいかない、精子の通り道が閉塞しているなどん理由で射精の過程が阻害されると男性不妊の原因となりえます。
検査時期は特別な指定はありません。自宅、もしくは院内にて精液を専用容器内に採取後、スタッフへお渡しください。(精液検査をお受けできる時間は限らせていただいております。)

当院スタッフが液内の精子の状態(精子数、運動精子数、非運動精子数、運動率、正常率等)を検査します。運動する精子が少ない場合、人工授精(AIH)や高度生殖医療の適応となります。また、正常率が低い場合も高度生殖医療の顕微授精の適応となります。

精子が確認できない場合と無精子症と診断されます。その場合、外科的手術によって精子を採取する方法を泌尿器科と連携して行います。

卵子が排卵してから着床、妊娠成立する過程には様々なホルモンが関与しています。
それらのホルモンが適切な時期に正常に分泌されているのかチェックし、子宮・卵巣の機能不全や排卵障害などの妊娠不成立の原因がないか調べます。

ホルモンはそれぞれ分泌が盛んな時期が違うので、検査する時期とホルモンの種類を合わせることが必要です。詳しくはお問合せください。

卵子は、日々精巣で作られる精子と違い、生まれる前に作られた卵子が卵巣で保管されている状態です。その後排卵などで年齢とともに減少していきます。
その数は個人差が大きいため、患者様一人一人の卵胞がどれだけ残っているかを知ることは治療をすすめる上でとても重要です。

AMHは発育途中の卵胞から産生されるホルモンで、その値が卵巣内の残存卵胞数を反映します。つまりAMHが高いと卵巣内に発育可能な卵胞が多く存在するということを示します。
低い場合は採卵できる卵子数が少ないことを指しますが、決して妊娠できないという意味ではありません。あくまで卵巣内の卵胞数の目安です。
検査は月経時期に関係なく血液検査で測定することができます。

細い内視鏡を挿入し、子宮内の状態を観察する検査です。
この検査により、子宮内膜が異常増殖して発生するポリープや慢性的な内膜炎の有無を確認できます。検査は月経が終わってから、排卵までの間に行います。

子宮内膜上にできたポリープは、ほとんどが良性ですが不正出血をおこす原因となったり、着床を妨げる可能性があります。ポリープなどの病変が確認された場合、後日子宮鏡下手術により病変を切開、切除します。

また子宮内膜炎も慢性化すると妊娠に影響を及ぼす可能性があるため、子宮鏡検査で子宮の状態を直接見て評価を行います。内膜炎が確認された場合には抗生剤を処方します。
また異常が確認されなくても、生理食塩水を流し子宮内部を洗浄するため、検査後の子宮内部の着床環境が改善されると言われています。

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