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医院ブログ

培養メディウム GM-CSFについて

こんにちは。

徳永産婦人科 培養部です!

今回は少し小難しいお話になりますが、

GM-CSF (顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)についての紹介をさせていただきます。

 

 

体外受精を希望される方の20%は、流産を経験されているといわれています。

流産の原因を突き止めることは容易ではありませんが、染色体や子宮の異常など様々な要因が考えられます。

また、妊娠第12週までの早期流産は受精卵と着床に関係すると考えられており、

とりわけ受精卵と母体の情報伝達物質であるサイトカインの欠乏や

そのバランスの異常も要因の1つだと考えられています。

 

 

サイトカインといわれても聞きなじみのない言葉かと思いますが、

サイトカインとは、細胞から分泌される蛋白質の総称で、体内の細胞同士が連絡をとりあう情報伝達の役目も持っています。

つまり、受精卵と母体の”コミュニケーション”を促す情報伝達物質のことです。

その中でも細胞の増殖や分化を促進するサイトカインであるのが〖GM-CSF〗です!

 

 

GM-CSFについて少し詳しくご説明しますと、

Granulocyte Macrophage Colony-Stimulating Factor といいまして、頭文字をとってGM-CSFと呼んでいます。

GM-CSF (顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)とは、

主に女性の生殖器官内で自然に分泌されるサイトカインで、細胞の増殖や分化を促進、免疫調整因子として働きます。

また、ICMの細胞数増加促進やアポトーシスの抑制、子宮内免疫応答の抑制作用もあります。

以上のことから有益な可能性があるものをまとめますと…

1.細胞のアポトーシスの防止→胚の発生改善

2.免疫の寛容→着床(胚受容)の上昇、流産の防止

3.子宮内膜の改善→着床(胚受容)の上昇、流産の防止

になります。

GM-CSFの欠乏による影響といたしまして、一例にはなりますが以下の画像をご参照ください。

 

また、原因不明の不妊患者では卵胞液内のGM-CSFが減少していた(Calogero et al.1998)や、反復流産患者においては血中のGM-CSF発現量が低かった(Prerricone et al 2003, Segerer 2009)との報告もあることから、

GM-CSFを添加することによって、

より妊娠を継続していける可能性があがるのではないかという考えのもと、

希望者のみに移植時のメディウムに導入しています。

ご希望される場合は、ご相談ください(_ _)

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